はじめに
前回のブログからの続きです。
敷金返還請求の相手先(敷金返還債務を負う者)はどこになるのでしょうか。
前回のブログでは、
貸主はオーナー会社に戻った?
というところまで記載しました。
おさらいですが、以下のメールを管理会社に送付しています。
お世話になっております。Hayatoです。
本日18時半ごろ、○○様よりお電話頂きました。
現在の貸主はオーナー会社様、貸主代理は管理会社になっている、ということでした。
平成28年にオーナー会社より管理会社へ貸主変更となり、 オーナー会社・管理会社の転貸借承諾依頼書に対して、借主である私は転貸借承諾書を送付し、管理会社にて受領した。
しかし、その後、貸主は管理会社からオーナー会社に戻り、管理会社は貸主代理となった。(私はこの変更を認識できず。。)
その旨の承諾依頼書・承諾書は特に交わしていない。(但し、管理会社の○○様がおっしゃるには、特に交わす必要はないとのことです。)
ということでしたので、現在の貸主はオーナー会社であり、 敷金返還請求権の請求先はオーナー会社になる(管理会社はオーナー会社の代理)、と理解しました。
以上、認識齟齬ありましたご連絡ください。
これに関して、特に返信がなかったので、一旦、貸主はオーナー会社ということになりました。
ということで、私は、2021年2月20日(土)に、オーナー会社に対して、敷金返還を求めて、内容証明郵便を送付しました。
オーナー会社によると貸主は管理会社
オーナー会社に対して、内容証明郵便を送付後、2021年2月26日(金)になっても連絡がなかったため、状況の確認をすべくオーナー会社にお電話しました。
そのときのやり取りは以下の通りです。
私自身のための記録用として、会話の内容を録音することにしておきました。
結果、その録音した会話の内容を証拠として、訴状と一緒に、提出することになるとはこの時点では思っていなかったですね。。
なお、会話の内容は「反訳書」として書面にしました。
反訳書とは、録音した会話を文字に書き起こしたものです。
私は、訴状提出時に、この反訳書とその音声を書き込んだCD-Rをセットで提出しました。
反訳書は、「えー」とか、「あー」とかも含めて、会話の発言の音声を忠実に書き起こすものらしいです。
反訳書(オーナー会社とのやり取り1)
以下が、オーナー会社の担当者と電話でやり取りした会話の反訳書です。
※一部、加工しています。
反訳書
1.オーナー会社: もしもし。
2.原告: もしもし、Hayatoと申します。
3.オーナー会社: あ、どうもすいません。お世話様です。
4.原告: すみません。お待たせしました。
5.オーナー会社: なんか、会社から連絡来まして、内容証明の件ということで、あちらは、まあ、あの、間違いなく受け取って拝見させて頂いてます。
6.原告: え、それでですね。はい、どうぞ。
7.オーナー会社: で、あの、前のお電話でも申し上げたかと思うんですけども、管理会社のほうに貸主代理で全部権限移譲してますんで、私どもが貸主の当事者じゃないんですよ。で、あの、内容証明のほうも管理会社のほうにこんなの来たよってことで渡してまして、で、おそらく向こうは法律顧問に相談をして、で、連絡いってるかと思うんですけども。で、この間頂いた内容証明に関してもお返事を作って、まあ、あれですかね、まだお手元にいってないですかね。
8.原告: あの、届いてないので、あの、あくまでも貸主は御社でいいんですよね。
9.オーナー会社: いえ違います。うちは貸主じゃないんです。建物の所有者なんです。
10.原告: あ、あの、そこをちょっとはっきりさせたいんですけど、管理会社ですか。
11.オーナー会社: 管理会社が貸主になってまして。
12.原告:管理会社さんの方から、貸主は御社で管理会社は貸主代理っていう風にお聞きしたんですけど、そこは違いますか。
13.オーナー会社: 貸主代理ってことは、まあ代理ですんで、貸主の立場が管理会社になるんですよ。私どもはあくまでも建物の所有者というかたちになってまして、法律的に言うと貸主ではないというかたちになってますね。
14.原告: あ、じゃあ、法的には貸主ではない、ということでいいですかね。
15.オーナー会社: そうです。建物の所有者というかたちになるんで、ですんで、先般頂いた内容証明も、あの、私ども宛てに、ねえ、送って頂いてますけども、貸主じゃないんで、お答えする立場でもないんで、管理会社の方へ渡してこれはそちらで処理しろよということで話して、当然まあ、お返事する中身の内容については、建物所有者としてももう聞いてはいるんで、あの、把握はしてますけども。
16.原告: はい、あ、分かりました。ちょっと、あの、管理会社さんから連絡頂いた内容と違ったので。分かりました、貸主はあくまでも管理会社さんということですね。
17.オーナー会社: そうそうそう、管理会社というかたちになりますね。
18.原告: あ、失礼しました。
19.オーナー会社: ですんで、おそらく、向こうの法律顧問のほうから、今日何曜日でしたっけ、今日金曜日ですよね、水曜日ぐらいに、こんなかたちで内容証明に対しての回答みたいなことで、何か案を作ってるみたいな話は聞いてますんで。
20.原告: あ、そうですか。
21.オーナー会社: おそらくお手元にはもう届くかなとは思うんですけども。
22.原告: 分かりました。すいません。あの、わざわざご回答頂いて。
23.オーナー会社: いえいえ。
24.原告: 特に、ちょっと、ご連絡がなかったので、お電話したんですけど、そういう状況であることを理解しました。
25.オーナー会社: あ、そうなのか、それをちょっとお伝えすれば良かったですね。
26.原告: いえいえ、とんでもないです。
27.オーナー会社: うちでもないんで、うちがまあ、立場でもないんで、また言うとややこしくなるかなと思いまして、で、管理会社のほうには言ってはあるんで、ただ、その、何ていう事務所だったかな、○○事務所という弁護士事務所の人に頼んだらしいんですけども、そちらの担当の弁護士さんから何らかのお手紙がいくと思いますので、また、それをご覧頂いて、まあ、たぶんね、ご納得というか、なかなか、うんとは言って頂けないでしょうけども、それを見た上でどうするか、おそらく管理会社のほうも弁護士事務所に、全部委任していると思いますんで、弁護士さんとのお話になってしまうかとは思うんですけども。
28.原告: あ、承知しました。
29.オーナー会社: すみません、お手数をお掛けしますが。
30.原告: わざわざありがとうございました。
31.オーナー会社: え、よろしくお願いします。
32.原告: 失礼します。
33.オーナー会社: はい、失礼します。
この説明を聞いて、敷金返還を求める内容証明郵便を送ったけど、その相手先が違ったんだ。。。
って思いました。
念の為、同日(2月26日)に、オーナー会社とのやり取りを、管理会社に対してメールで共有しておきました。
※実は、このオーナー会社の担当者は、管理会社の取締役でもあるので、本件の法的な当事者(貸主)でもあると思うのですが、上記の発言は、少々他人事のように聞こえるのは私だけでしょうか。。。
続きは別のブログに記載します。