【第34回】第1回口頭弁論期日の内容

はじめに

先日、敷金返還等の請求を求める訴訟の原告として、第1回口頭弁論期日に東京簡易裁判所に出頭しました。

開始時刻の30分前に、指定された場所である○○号法廷へ入り、机の上に置いてあった紙に名前を記載して傍聴席で待っていると、

担当書記官から

「Hayatoさんですね。時刻前ですが、もう始めますね。」

ということで声をかけられました。

そして、担当書記官は、私の事件番号を読み上げて開始を告げ、審理が開始されました。
(時刻前でも、準備ができ次第、始められるんですね。)

さて、第1回口頭弁論期日ですが、10分もしないうちに終了しました。

なお、被告らの弁護士からの答弁書では、「第一回期日は当職ら差支えのため、擬制陳述とされたい。」と記載されておりましたので、欠席のようでした。

第1回口頭弁論

記憶によると、以下のような感じでした。※一部割愛します。

裁判官:事件を担当します裁判官の○○です。よろしくお願い致します。

Hayato:よろしくお願いします。

裁判官:本人確認のため、お名前を教えてください。

Hayato:○○です。

裁判官:本人ですね。

Hayato:はい。

裁判官:原告は、訴状の通り陳述しますか。

Hayato;はい。訴状の通り陳述します。

裁判官:被告は通常訴訟への移行を申し出ておりますので、通常訴訟へ移行します。

Hayato:はい。

裁判官:被告は答弁書にて擬制陳述を求めていますので、答弁書を擬制陳述します。


・・・(裁判官からいくつか質問されましたが、現時点では割愛します)・・・


裁判官:次回期日ですが、今、立て込んでいて随分先になりますが、○月○日○時はいかがでしょうか。

Hayato:(随分と先になるなあー)はい、大丈夫です。

裁判官:分かりました。期日呼出状は送付しませんので、お願いします。

Hayato:それでは、念の為、確認しますが、○月○日○時ですね。

裁判官:はい。それまでに、原告の訴状に対して、被告らから認否・反論の書面が届くだろうから、それに対する反論を準備しておいてくださいね。
被告らの答弁書では、請求の趣旨に対する答弁として「原告の請求をいずれも棄却する」、請求の原因(紛争の要点)に対する認否として「認否、反論については追って行う。」と記載されており、認否・反論はまだ未受領の状況です。)

Hayato:はい。分かりました。

裁判官:もし、○月末(第2回期日の約1ヶ月前)までに、被告らから認否・反論が届かなければ、原告は反論できないということで、裁判所に問い合わせてください。裁判所から被告らの代理人(弁護士)へ催告します。

Hayato:はい。分かりました。(え、被告らの弁護士のスケジュールマネジメントを私がするの?笑)

裁判官:質問はありますか。

Hayato:ございません。

裁判官:それでは終わります。

Hayato:ありがとうございました。

コメント

第1回期日は、

被告(代理人弁護士)は欠席し、答弁書は擬制陳述され、次回期日の指定をして、審理は実質進まないまま数分で終わることが多い、

と聞いていましたが、そのとおりでしたね。

次回期日も、被告ら(代理人弁護士)の都合を聞かずに決まりましたが、弁護士さんは次回は来るのでしょうか。書面だけ送付し、次回も擬制陳述を求める、のかもしれませんね。
(続行期日の擬制陳述は、簡易裁判所については認められるらしい。)
被告らの弁護士は、書面のやり取りだけで審理をゆっくり進めて判決を待つ、という考えなのかもしれませんね。
なので、裁判官は、
私に、もし、認否・反論の書面が事前に届かなければ、裁判所に連絡してね。
その場合は、
裁判所から、被告らの弁護士へ(迅速な裁判に協力してくれるように)催告します
って言ってくれたのかもしれません。
被告らの弁護士から、認否の書面が届いたのはいいが、
「不知又は否認」とか「いずれも争う」とかの記載のみで、
その理由の記載がなかったら、裁判進まないなー、
でも、長期化すれば、その分、被告らが負担する諸々の利息も増えるなー
訴訟費用の被告負担も増えるなー
でも、私が完全敗訴したら別だけど、、
とつぶやいてみる。。。